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2008年 12月 14日
12月5日金曜日は、ダルムシュタットにあるツァップさん宅へ出向いてそこで書体制作の作業をした。今年はじめから印字物とそれに対するコメントのやりとりだけで進めていたヘルマン・ツァップさんの書体と奥さんのグドルンさんの書体のうち、グドルンさんの書体のほうを今年中に仕上げる予定だった。しかし最終段階で予定が一週間繰り上げになって、12日までになんとか終わらせろ、ということになって大急ぎでまとめに入る。デザインの確認などは怠りたくないが、印字物を12月2日の火曜日に郵送しても、普通は翌日に届くところが雪のせいかそれが4日になってもツァップさん宅に届かない。じゃあツァップさんのところで作業をすれば、グドルンさんの修整指示通りに直したり私のほうからその場で提案したりできる。
電話して、訪問の時間を12月5日の2時としてもらった。12時45分のSバーンでフランクフルトまで行き、そこで電車を乗り継いでダルムシュタット東駅から歩いて行く、という予定だったが、当日朝のラジオを聞いた由美子から会社に電話があって、Sバーン(近郊都市線の電車)が動いていないというのでドイツ鉄道のウェブサイトを見たらやっぱりすべて運休になっている。タクシーで行くことにした。数日前の雪はもうすっかり溶けている。 2時から5時半までみっちり作業をした。ラップトップを持って行って、グドルンさんとツァップさんとに挟まれてその場で修整。ふたりの意見の合わないこともあるが、笑いながら穏やかに言い合いをするのを聞いているのも面白いし、作業の合間に昔の活字彫刻師ローゼンベルガーさんの話をしはじめることもあって最高に楽しかった。けっきょく修整作業は金曜日では終わらず、残りは月曜日に持ち越し。月曜日も一緒に作業ができるのは私もうれしいしふたりも楽しみにしている。 6時8分ダルムシュタット東駅発の電車に乗る。土砂降りだったのでグドルンさんが駅まで車で送ってくれた。家に帰ったのが7時半。 京平がこの日学校のクラスで行く予定だった観劇会は、Sバーンの運休のため無しになったそうだ。楽しみにしていたのに。 書体制作というのは、数字をひとつ直したら分数などいろんなところに同様の修整が必要になる。一筋縄にはいかないし、そういう修整が最終段階で出てくるのは普通。それを土曜日曜と家で進める。他にも雑誌の連載とか、ある本の翻訳のお手伝いとか同時に重なっている。こういう時に限って、余計な用事が入る。自転車用の充電式ライトを11月の最後の週に買ったんだけど、それが最初から使えない。充電ができない。6日の朝にそのために街の自転車屋さんにそれを返品しに行く。それ以後は土曜日は夜遅くまで作業。 12月8日の月曜日の朝は印字物の準備、午後2時から6時まで新しい印字物とラップトップを持ってツァップさん宅訪問、5時前に作業が終わって、グドルンさんの写真や彼女の作品、アトリエなどの写真を撮らせてもらった。 駅の近くまでツァップさんが歩いて見送ってくれるというので、毛糸の帽子をかぶったツァップさんと昔の活字の話をしながら歩いた。これは12月8日の夕方、やるべきことを終えてほっとして帰るダルムシュタット東駅。この日は一日中霧が濃かった。 その後最後の微調整などのやりとりは印字物を送って見てもらい、家でも念入りに最終チェックをしていた。12日に書体は無事完成した。いつもツァップさんから届くクリスマスのお菓子 Lebkuchen の詰め合わせが周平と京平あてに届いた。
by akobayashi_dnikki
| 2008-12-14 09:13
| 書体デザインについての話題
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