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2007年 11月 14日
11月9日の朝に出発してその日の昼過ぎにニューヨークに到着。タクシーで空港からマンハッタンのホテルまでは渋滞がけっこうあって、1時間かかった。外は寒い。午後3時でも8度くらいしかないと思う。タクシーでは町中は進まないので、TDCの本部まで約20分歩いて行って会長のキャロルさんと簡単な打ち合わせ。その日は早めに寝た。
翌日、朝4時に目を覚ましてメールを開いたら書体のチェックの用事が会社からあったので急いで見て意見を送る。8時にホテルを出て TDC まで歩く。風が冷たいので途中ペンシルバニア駅の地下通路を通った。こっちもドキドキの書体デザインワークショップの初日。ニューヨークの代表的なデザイン学校5校から二人ずつ十人という構成で、自己紹介を兼ねて自分のつくりたい書体について簡単に説明をしてもらった。なかにはスケッチをするところから始めるという学生もいた。ドレアはモダンで繊細なセリフ書体で、時間をかけてつくったのを持ってきた感じで、他の学生からためいきがでていた。オリバーは自分のスケッチブックの中から丸っこい小文字のオリジナル書体、リザンは小文字が片っ方だけ太い不思議な感じの書体、ケビンはなるべく垂直線を使いたくないという(!)自己流の変わったブラックレター、ジャンティは Zapf International という書体をもとに変形させるということをはじめたので、自分でスケッチしてから始めるようにと言ったら自己流のセリフ書体をはじめた。キヨミは太細の抑揚がついた細いサンセリフ体、トムは極端に太いゴツゴツしたスラブセリフ書体、キャンディスはアールデコっぽい細いサンセリフ体で最初から大文字小文字ほとんど全文字が揃っているもの、ショーンは太くて扁平なサンセリフ体、テリーは妙に良い味のあるスラブセリフ体をつくる。初日はとにかく文字の形に集中して、二日目にはマシュー・カーターが参加するのでスペーシングをやるよ、と言った。進み方にばらつきがあるので、それぞれを進み方に応じて教えようと思う。朝の9時から夕方5時までみっちりやった。お昼の他はだれも途中で休憩をとらずに集中していた。 ワークショップ二日目、マシュー・カーター氏が8時半にきてワークショップの始まる前にちょっと雑談。マシューは10月に70歳になって、誕生日の前後に日本で12日間の旅行をしていたので、その時の話を聞かせてくれた。ワークショップは二日目になっても集中力がとぎれない。これは二日目の風景。奥で立っている白髪の人がマシュー・カーター。 ![]() 全員ともワークショップを始める前から比べたら一段うまくなったような感じで、書体としてのまとまりが出た。思ったより成果があった。丸二日間、昼食の他にほとんど休憩しない学生達の集中力にも感心した。TDC 会長のキャロルさんは「iPod で音楽を聴きながら作業するような学生もいなかったし、携帯電話さえも一度も鳴らなかったわね!」と驚いていた。マシューも、そうだと笑ってうなずいていた。夕食はマシューや TDC のメンバーと日本料理店で。 11月12日の月曜は講演が夕方からで、午前中は空いているのでまず子供達に買い物。毎日リンゴをひとつ食べるので、歩きながらリンゴの値段を見ていると、中心部では一個99セント、2ブロックくらい歩くと値段が下がって85セント。泊まったホテルの近くは 50セントなのでいつもそこで買っていた。 昼前に、これだけは行っておこうと決めていた MoMA での Helvetica 展を見てきた。小さな展示だったが、そこには常に5人から10人の人たちがいた。 夕方の私の講演は50人の人でほぼ部屋がいっぱいになって立ち見の人が出たくらい。講演の後の雑談では、ニューヨークでデザインの勉強をしている日本の学生達に囲まれた。デザインの勉強をしている日本の学生達に『欧文書体』を重宝がられたり、彼らの同級生でインドネシアからきた学生に「英語版を出してください」と何度も懇願されたりした。ニューヨークの学校ではタイポグラフィにかなり重点を置いて勉強するので、私の本がそういう知識を持たない日本人学生達の理解の手助けになっているそうで、海外書籍販売業者を通じて購入しているといっていた。最後にワークショップに参加した学生達とお別れの挨拶をして、夕食はクリスチャン・シュワルツとチャールズ・ニックスと社長と私で食べにいった。 ニューヨークでデザインの勉強をしている日本人や実際にデザインの仕事をしている人からじかに話を聞いていると、なんだか「役に立っている」ような気が本当にしてくる。私の下手な講演を聴きに来た人から、私が逆に元気をもらったような感じです。
by akobayashi_dnikki
| 2007-11-14 22:12
| 書体デザインについての話題
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