|
カテゴリ
以前の記事
2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 お気に入りブログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2007年 09月 19日
9月12日の晩は周平の通うギムナジウムの父母会に出る。担任の女の先生が悲観的な話ばかりするのが気になった。周平の大の仲良しのクラスメイト Peter のお父さんが途中で退席して、その時に Peter は学校を移るということをいっていたのでショックだった。夜10時半に家に戻る。
9月13日、午前中は働いて、昼に会社から家に戻って空港に向かう。イギリスのブライトンで開かれる ATypI に参加のため。ATypI には私は3年ぶりの参加。今回は会社の意向でプレゼンテーションをすることになっていて、プレゼンテーションそのものは7月29日に夏休みから戻って8月3日にアメリカのシアトルに出発するまでの間に仕上げて送ってあった。今回はカメラを持ってくるのを忘れたので写真がありません。ヒースロー空港に到着して、ブライトン行きの長距離バスに約2時間乗って、バスステーションのすぐそばのホテルに着いたのが夜8時ちょうど。その日はモノタイプの人たちと夕食をとった。 翌14日、朝7時少し前に目を覚ましたので朝食をとりにいったら、ロンドンのセントブライド図書館の元館長 James Mosley さんがいらしたので、挨拶をしてサンセリフ体についての話をした。私が1990年にロンドンにいていろいろ調べものをしていたときに Mosley さんに尋ねたり彼の論文を読んだりして勉強したことを話した。 私のプレゼンテーションは、サンセリフ体のデザインの際の視覚補正について説明したもので、Mosley さんも聴きにいらしていた。最後の質疑応答ではいくつか質問が出て、ちょっと変わった質問があった。「セリフ書体のセリフ部分を裁ち落としてサンセリフ体ができたと思うか」というものだった。予想外の質問だったので「前にもそういう話は聞いたことがあるが、デザイナーとしてそういう作り方はしないと思う」という答え方をしたが、もっと具体的な話をしてもよかったかなと思う。夕方は Allan Haley をはじめモノタイプの人たちと夕食。 Love's というこざっぱりしたレストランでスターターに生牡蠣を食べ、メインにエイのソテーを食べた。どちらも期待以上のおいしさだった。 翌朝、また Mosley さんと朝食をいっしょにとることになったので、その質疑応答の話をして(Mosley さんは質疑応答の途中で退室されていた)、私の考えを話したら、サンセリフ体がエジプシャン体(スラブセリフ)よりも早くできた可能性などを話されたので、それも話すべきだったとあとで気がついた。せっかく Mosley さんの論文を読んでいて、落ち着けば思い出せるし前に人にもそういうアドバイスをしたことがあるのに、それがとっさのときにスッと出てこないのも悔しくなった。でも Mosley さんは笑顔で「あくまでも可能性だからね」と控えめにおっしゃって断定しないのも好感が持てた。私がコレクションしている19世紀のイギリスの芝居ビラにある字形などを紙に描いて、久しぶりにサンセリフについてみっちり話ができた。今回の旅のいちばんの収穫だった。 コンファレンス会場の中庭で久しぶりに Susan Shaw さんに会って、書体プロジェクトの計画を持ちかけられる。そのあと Matthew Carter と中庭で仕事についてちょっと長い立ち話。立ち話をしているところをニコニコ顔の Michael Harvey がライカで撮っていた。そのあと Jim Wasco も加わってカメラの話になった。 Tim Donaldson がカリグラフィの実演をしているところを見つけ、10年ぶりの再開を喜んだ。シュナイダーさんのことを話して、立野さんのことも話して、紹介したら立野さんにブラシを渡して立野さんが続きを書いていた。夕方は会場でパーティ。パーティの後半に挨拶などがあり、そこで来年の開催地の発表があったが遠くにいたので聞き取りにくくて、隣にいた Seonil Yun さんにたずねたら来年の開催地は St. Petersburg (ロシア)、再来年は Mexico City。来年の参加希望者は早めにビザをとってください、だそうです。以前モスクワで開かれた書体コンテストの審査員として参加したときに経験がありますが、ビザ取得は時間がかかります。でもそのときはボンのロシア大使館に直接出向いたら特急料金(?)を払うというオプションをすすめられて、それにしたらすぐ発行してもらえた。 同じ時間に3つの部屋で別の講義をすすめるというのが ATypI のコンファレンスのやりかただが、最終日の16日は聴きたいものが重なってしまった。多摩美の山本さんの講義を聴いて質疑応答になる前にすぐ別の部屋にいって Tim Donaldson の講義の最後の方を聴くという方法をとってなんとか満足。そのあと外に出て、朝に見つけておいた小路の入り組んだ並びにあった印刷物中心のアンティーク屋さんで面白いカードとペン先の箱を買って、お昼はコンファレンス会場にもどろうかと思ったけど長い行列に並ぶ時間もないのと外で新鮮な魚を食べたくなったので、その近くのオイスターバー Riddle & Fins で店のメニューを見たら、「生イカの炒めもの、塩と胡椒味、rocket 添え」と書いたものが目にとまった。小路に面した厨房の窓から店の人に「rocket って何ですか」と聞いたら小皿に乗せた葉っぱを持ってきてくれた、ドイツで Rucola というタンポポの葉みたいな形のスパイシーな味の野菜で、その場で注文してお店に入った。わずか数分でできてきて、火が通りすぎていなくて実に美味しかった。 午後も Keith Tam の講義と河野英一さんの講義とが重なってしまい、 Keith Tam を途中まで聞いてから河野さんのほうに移る。最後の Phil Baines のレタリングツアーにも参加したかったが、そのツアーは3時始まりで帰りのバスが3時半出発なので間に合わない。町を歩き回って買い物をして、ホテルに預けた荷物を引き取ってホテルを出たところで心配した同僚が荷物を運ぶのを手伝ってくれて、バスの出発時間ギリギリで乗り込んだ。ヒースローからフランクフルトまでの飛行機は順調で、16日の夜11時過ぎに家に戻った。
by akobayashi_dnikki
| 2007-09-19 12:49
| 書体デザインについての話題
|
ファン申請 |
||