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2006年 07月 31日
8月9日からの書体コンファレンス 「タイプコン」 の予定がだんだん決まってきた。今年はボストンで開かれる。私は例の10分間書体審査(自作の書体を持ってきた人に10分間のアドバイスをするコーナー)があるし、11日午後からの Dwiggins 氏のイベントにちょっと関わって20分のミニプレゼンテーションをやります。また今年の SoTA のタイポグラフィ賞(タイポグラフィや書体デザインの分野で長く功績のある人を表彰するもの)がフルティガー氏なので、タイプコンではフルティガー展もあって、そこでも壇上でフルティガー氏との共同作業について話す予定。けっこう忙しい。
今年の春に、SoTAのタイポグラフィ賞を誰に差し上げるかの選考会がメールのやりとりで行われていて、選考委員の一人が私だった。これまではツァップ氏、ベンガット氏、カーター氏が受賞している。当然フルティガー氏が受賞すべきだろうと私が推薦した。他の選考委員からすでに別の候補とその理由が挙がっていたので、私も同様に理由を添えて推薦した。推薦文の終わりに「フルティガー氏とはここ数年仕事の関係でやりとりしてきたが、それと別に考えて、推薦するに充分な功績があると思ったので」とも書いた。そして他の5人の委員をふくめた5月1日の投票でフルティガー氏に決まった。選考委員に公開された全員の投票結果の集計を見ても、フルティガー氏は文句なしに選ばれたことがわかる。 フルティガーさんご本人はタイプコンには来られないので、受賞式は8月末にフルティガーさんの家の近く、スイスのベルンで行い、それにも参加します。こないだフルティガーさんが直接電話してきて「式には絶対来てくれよ」といわれた。嬉しかった。 今年のタイプコンでの10分間書体審査は、いつもの3人(マシュー・カーター、ジョン・ダウナーと私)のうちジョンが今年は水球のトーナメントに参加のためタイプコンに来られず、代わりに若手で実力もある書体デザイナーのサイラス・ハイスミス(Cyrus Highsmith)とトリオを組む。サイラスとは前に何度かあって話もしている。ユーモアもあるし書体のアドバイスに向いていると思う。「サイラス・ハイスミス」って名前の響きが良いねー。正確な仕事をするような感じがする。ボストンに私が行ったら、マシューのよく行く中華料理店で3人で食事しようということになったので、そこで名前がその人に与える影響みたいなことをサイラスに聞こうかな。ちなみに、海外のコンファレンスでの雑談の最中に私の名前「章」は「文章」の「章」だから書体デザイナーにぴったりだと言うとけっこうウケる。
by akobayashi_dnikki
| 2006-07-31 21:38
| 書体デザインについての話題
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