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2007年 02月 26日
2月19日、20日は来客が多かった。いまアムステルダムに住んでいるイギリスのデザイナーのデビッド・クウェイと16年ぶりに合って話をした。私がロンドンで勉強しているときに Letter Exchange という会合があって、そこでいろんな工芸家やデザイナーと会ったが、デビッドはそのうちの一人。ブルーノ・マークも来社していたが、その間私は別件で来ていたチェコの書体デザイナーと合って話をしていたので、ブルーノとは軽い挨拶くらいしかできなかった。チェコの書体デザイナーはライノタイプでアルバイトすることになる。
ヒラギノについての問い合わせが、昨年暮れに続いてまたあった。何かで検索して、私が Hiragino のデザイナーだと勘違いしてライノタイプの私に問い合わせが来る。 昨年末のはクロアチアからヒラギノ明朝についての問い合わせ、こないだのはイギリスからヒラギノゴシックについて。どちらも英文の本文組をするのにデザインの良さからヒラギノを選んだが、イタリックが必要な場合にどうしたらいいか、という相談だった。いまのヒラギノにはイタリックがついていることを知らずに既成の欧文書体で近いものを教えたが、そのあとで字游工房に問い合わせしたら、イタリックが付属していることを知らされて不勉強を反省した。しかし現在はイタリックのあるのは W3、W6 のみに限られているということなので、W8 も使っているというイギリスの Hiragino Kaku ユーザーにはどっちみち用が足りなかった。 欧文書体も256文字ではすまなくなって、中央ヨーロッパの言語をカバーする字種は OpenType の標準になっているから最近のフォントでは必ずつくるし、書体によってはロシア文字とかギリシャ文字とかが付属しているものが出てきた。クロアチアから問い合わせしてきたデザイナーは、日本語を使いたいのでなく、欧文のデザインが気に入って選んだという。そういえば、おととしベニスでたまたま見た新聞の見出しにヒラギノ明朝のローマ字が使ってあったので、切り取って持ってきた。 写植時代のたいていの日本語書体のローマ字部分は、和文の中に「y 座標」みたいに一文字か、せいぜい数文字ならべて使う記号用くらいにしか考えられていなかった。しかし今は日本語を読めない人が欧文の本文組でヒラギノのローマ字を使い始めている。
by akobayashi_dnikki
| 2007-02-26 07:54
| 書体デザインについての話題
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